恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
出かけるリュウを見送ってから残ったコーヒーを飲む。

冷たくなっていて、苦い。


私はとっくに気づいていた。

シャワーを浴びながら、私は涙が流れる。

いつに間にこんな気持ちになったんだろう。
私はリュウが好きだ。
リュウは強引で、私を振り回す。
でも、温かい瞳で、私を真っ直ぐに見て、私が、進むべき方向を指し示す。
情熱を持って、仕事をしていて、人の心を信じている。

私はリュウが好きだ。

東京に恋人がいるかもしれないって思っていても

たとえ、リュウの恋人が目の前に現れたとしても

この気持ちは変わらない。


たとえ、夏が終わって、別れ別れになったとしても…

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