恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)

引越しました。

私は修一にサヨナラと言う事ができた。

後は、勇気を出して、リュウのベッドに入るだけだ。
そう思っていたのに、なかなか実行できない。
明日、リュウは引っ越していく。

今日だけはリュウと一緒に眠りたい。

と、私は決心して、自分の部屋を出る。
緊張で指が震える。

私は眠っているリュウの枕元に立ち

「リュウ。」とそっと呼んだ。

思ったより頼りない声が出てしまった。
返事がなければ、すぐに引き返してしまいたいと思ったけど、

「おせーよ」

とリュウは機嫌の悪い声をだしてから笑って、私の手をガッシリ掴んでベッドに引き入れた。

「なんで、引越し前日まで、来ないわけ?
待ちくたびれて、襲いに行きそうだったじゃん。
3日前には前のオトコと別れてきたんだとおもってたんですけど、
…まさか、俺を焦らして楽しんでたってわけじゃあないよな」

と顔を寄せて、噛み付くようにキスをしてきた。
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