恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
しばらくの間お互いの唇の柔らかさを交換しあう。

私は自分の唇をリュウの唇から引き離し、息を整えながら、言い訳する。

「同じ家にいて、一緒にベッドで眠るようになったら、
毎日くっついて眠りたくなるに決まってる。」

「そりゃあ、俺はもうナナコを離すつもりはないから、
当然そうするつもりですけど。…で?」

「3日も一緒に眠ったら、リュウが引っ越した後、
さびしくなるに決まってるもん」と、本音が出た。

「あのさー、ナナコ。俺も離れて暮らすのは寂しいに決まってるだろ、
でも、この部屋は2人で住むにはチョット狭いだろーが、
俺デカイし、
いつまでも、ソファーベッドじゃ、そのうち背中が痛くなる、
それに、エッチしてる間に玄関開いたら丸見えじゃないか」

と、引越しの必要性を力説する。

それは…わかってるんですけど。
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