恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
そして、
「じゃ」とリュウは自分のバックからとりだしたモノをテーブルに置く。

婚姻届とそれは、指環?かな。
そのブランドモノの箱は…

リュウに促され箱を開けると、
金色の指環が2個入っている。
多分私用の指環には小さなダイヤが埋め込まれているモノ。
リュウがつけるシンプルなモノ。

うーん…

エンゲージリングを飛ばして、
マリッジリングなんだ。
それに、婚姻届って、初めて見た。
とジーっとみる。


「奈々、今その紙を書いて、指環もつけて欲しい」とリュウは私を見つめる。

「今?いまなの?」

「今は都合が悪い?」
と、リュウは私の顔を覗く。

都合?
都合ってなに?
私はいつ都合がいいの?


「…都合は悪くない」

そう、きっと悪くない。


リュウは躊躇なく婚姻届にサインし、私を促した。

私は大きく息をついて書き入れるいく。

書いちゃったよ。
婚姻届。


立会人には山岸さんのサインと桜子先生のサイン。
リュウはまったく、手回しがいい。


そして、お互いに指環を付け合う。
私の左の薬指のサイズにピッタリの指環。
いつの間にサイズを測ったの?


「よろしく、奥さん。
明日朝起きたら婚姻届出そう。」

とリュウは嬉しそうに大きく微笑む。


本当にリュウと結婚するんだ。
指環を見つめ、唖然としていると、

「わかった?」と確認してくる。
「……わかった。」

と答えると、リュウの瞳がまた、笑った。
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