恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
「何部屋あるの?」と聞くと、
「あと、ここに主寝室と書斎があって、上に3部屋。5LDKかな。子どもが2、3人は大丈夫。だろ?」
「へ?!」と私は変な声が出る。

子どもって言った?!
そうか、結婚の次は子どもの話!?
つ、ついていけないかも…


「座ってもいいかな」とクラクラしてしまった私はダイニングテーブルの前に立って聞くと、

「聞くなよ、ナナコの家なんだから」 とリュウはニッコリするので、力が抜ける。


…これって、結婚前提で話してるよね。

リュウがコーヒーを淹れている間に考える。


「リュウ、私達結婚するの?」

と目の前に座ったリュウに真面目に聞く。


「俺の結婚相手はナナコしかいないと思ってる。俺は、今すぐ結婚したい。
でも、ナナコが待って欲しい、とか、
結婚は考えられないっていうなら、いつまでも待つと決めてる。」とアッサリ言う。

それでね、と続ける。
「子どもはできるだけ、早く欲しい。
子どもの運動会で活躍するっていうのは、オトコの夢だろ」

そうなの?

「俺はもう37歳だし、
若い父親に勝つために出来るだけはやく俺も父親になりたい。」

へー。

「子どもが出来なかったら?」

と私は不安になって聞く。
悲しいことに、子どもが欲しくても、恵まれない場合も結構ある。
私はもうすぐ31歳になるし…

「それも、考えた。ナナコも子ども好きでしょ?」

私はうなずく。

それは間違いない。

「これは俺の考えただけど…
ナナコが35歳になるまでは自然に任せよう。
その後は2人で不妊治療に頑張る。
3年頑張ってもダメだったら、
もう少し治療するかどうか、考えよう。
でも、それとは別に養子を取ることも考えたい。子育てするって楽しそうだろ。
アフリカには、親がいない子供達が沢山いるし…」

「…アフリカから養子をとるの?」

やっぱりリュウが考えてることって私の予想を軽く超えていく。


「ダメ?」

…結構本気だよね。

「考えておく」と私は真面目な顔をする。

リュウはよかったと笑った。
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