恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
手続きが済んで、リュウと廊下を歩く。

リュウはすごく背が高い。

私とは頭ひとつ分くらい違うので、見上げながら話す。

さっきのリュウと、桜子さんの結婚話を思い出し、

美しいモデルのような桜子さんと、
ガッシリとしたイケメンなリュウが並んで歩く姿は
きっとお似合いだろうと考える。

「なに?」とリュウが少し屈んで私の顔を覗く。

相変わらず、距離が近い。

「…リュウと桜子さんって、お似合いだなぁと思って。」

「そおか?」

「なんで直ぐに断ったの?」

「好きじゃないから。」と、わかりやすい返事。

「桜子は、いい友達。
ナナコは好きじゃない相手と結婚できる?」

私は首を横に振る。
すると、リュウが
「俺もそうだよ。俺は、好きなオンナと結婚したい。」
と、私の瞳をジッと見る。

なんで、そんな風に私を見るかな?

リュウには決まった人がいるんでしょ。
とリュウの首にかかっているチェーンについているはずの見えない指輪を思う。

私は、下を向いて、
「そう。」と呟いた。
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