恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
リュウがシャワーを使っている間にサラダを作り、インスタントコーヒーをいれる。

2人で向かい合って、いただきますと言うと、

なんだか可笑しな気分だ。


「うーん、美味い」とリュウはサンドイッチを美味しそうに頬張り、ニコニコして、
「ナナコと朝食を食べる仲になったかも、」というので、
「今日は特別です。」と釘を刺しておくが、
「2人で食べると美味しいね」とちっとも気にしていない様子。

「ところで、菅原に何言われてたの?」顔をしかめてくるので、
「…リュウと、本当はどうなってるのかって、聞かれたから、
どうにもなっていないと答えただけ。」
すました顔を作るが、
本当は、リュウがヤキモチを焼いているようで、ドキドキする。

「へー。ナナコは菅原ってタイプな訳?」とさらに聞いてくる
「イヤイヤ、ちゃんと話したの昨日が初めてみたいなものだから、
どんな人か知らないし。
真面目で、ちょっと、山岸さんみたいなクールな感じ?
リュウとは全然違う。って思う。」

「ナナコ、ちゃんと、見てるじゃん。
キチンと仕事して、対応はクール。
まあ、壮一郎の方が顔が良いけど、
あいつも仕事は任せて安心だ。
ただ、情熱が足りないかな?
仕事にも、
オンナにも」と評した。

「ナナコ、次に菅原に聞かれたら、
一緒に朝食食べる仲だって言って欲しいんですけど」とリュウは付け足すようにいう。

「今日は特別です。」
と私は赤くなってもう一度言った。

馬鹿リュウ。

私達はオトモダチでしょ。

と心の中で呟いた。


< 67 / 270 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop