恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
食事が終わると私は途端に眠くなる。
欠伸をすると、リュウが、片付けをしてくれると言って、

「シャワーして、早く休めば」というので、そうすることにした。

シャワーを浴びている途中にコンディショナーが切れていることに気づいて、
買い置きがあったはず。と、濡れた身体でバスルームから出ると、
いきなりリュウの声がすぐ近くで聞こえた。

「ナナコ、歯ブラシの買い置き…」と言ったところで、私と目があい、
2人とも一瞬固まったあと、大声が出た。

「キャー!!」
「ウワー!…何で裸で出てくんだよ!」と、リュウは後ろを向く

「普通、私がここに居たら、入ってこないでしょ!」と、私はバスルームに飛び込む。
心臓がばくばくいっている。

「はやく、そこをどいてよ!」というと、
「俺はオンナにの裸は、見慣れているから気にするな。
歯ブラシある?」と落ち着いた声。

そりゃあ、リュウは診察する時女の人の身体を見るかもしれないけど、
私は恥ずかしいの!!

「洗面台の2段目の引き出しにに新しいのが入ってる、
取ったら早く出て!」と、大声が出る。

と、チャイムが続けざまに鳴る。
そして、ドンドン!
と、ドアをたたく音。

「奈々ちゃん!!どうしたの!?」
今日子ちゃんの慌てた声が聞こえた。

そうだ…
バスルームで出した声は外に聞こえてしまう…
< 68 / 270 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop