恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
「ナナコ、胃薬と頭痛薬ある?」と聞くので、用意しながら
「大丈夫?」と顔を覗くと、ちょっと顔をそらして、
「酒臭くてゴメン」と赤くなっている。

「別に、いいですけど」
と、笑いながら買ったサンドイッチの袋をみせると、予想どうりに

「うわー、懐かしいな、非常階段で良く食ったな。
店、まだあるんだ。」
と、嬉しそうに、中を覗き込み、卵サンドだと喜んでいる。

「私は朝ごはんにするんだけど、リュウはどうする?」と聞くと、
「食べる!」と言い、
「ナナコ、シャワー貸して」私を、拝む。

むう。
仕方ない。

私は、
「どうぞ」と顔をしかめて言う。


他人がここの部屋のシャワーを使うのは、修一以来だ。

リュウは「バスタオル貸して」などと言い、上機嫌だ。
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