恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
「い、いそうろうって何?」
「今風に言えばルームシェアって感じかな」

いや、意味は知ってるけど、

「そうじゃなくて!」

「ナナコ、この部屋家賃って今の収入じゃ大変でしょ。
俺は今借りてる部屋よりナナコの部屋が住みやすい。」

私は声が出ない

「家賃の半分と、自分の生活費出すよ。
俺はこのリビングに寝泊まりして、おとなしく過ごす。
週末は東京に帰るし、
ナナコの友達が泊まりに来たりする日は、向こうの部屋に帰る。
10月の常勤になるまでには家を必ず探して出て行く。
それでどう?」

「あなたはオトコですけど」

「大丈夫だって、
俺は同意が得られないオンナとエッチな事するほど、オンナに不自由してないし。
気になるなら、寝室に鍵をつければいいよ。
それにさー外国じゃ、ルームシェアって、男女混合があたりまえだよ。
俺も、留学してた時、女の子と住んでた。」

そ、そうなの?

「だからさ、ナナコお願い。
俺さ、あの狭い6畳の部屋だと、色んな音が気になってよく眠れないし、
仕事に支障がでたら、困るんだよね。
俺の仕事って、素早い判断力って大事だと、思わない?」

「…仕事に支障がでたら困るけど…」

私は熱心な白衣姿のリュウを思う。
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