てるてる坊主にコロサレタ
「毎日たくさん話したよね。学校だけじゃ話し足りなくて家に帰っても電話してたし、交換日記もしたっけ? 悩みや相談をたくさん聞いてくれて、まるで自分のことのように励ましてくれたよね」

「……やめて」


実宇子が弱々しく頼んできた。
自分がやったことを振り返りたくないのか、娘に聞かれたくないのかは分からないけれど。


「どうして? まだ話はこれからなのに」

「私が悪かった。だからもうやめて……」

「やめるわけないじゃないっ! 」


わたしの声に実宇子がビクッと体を震わせた。

奈穂実は驚いたようにわたしを見て、そして実宇子に寄り添うように側についた。


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