てるてる坊主にコロサレタ
「あ、大きな声を出してごめんね。でも自分がやっちゃったことなんだから最後まで聞くべきだよ」


わたしはにっこりと笑顔を作ると側の席に座って、握っていたてるてる坊主を3つ並べた。

そして今度は怖がらせないように優しく聞いてみた。


「優しい実宇子ちゃんは嘘だったんだよね。わたしが相談した悩み事をぜーんぶ多華江ちゃん達に話して笑っていたんだよね」


そして、てるてる坊主の1つを実宇子に見立てると、ピョンピョンと飛びはねさせて、多華江と潤子に見立てたてるてる坊主に近づけた。


「それから、何をしたんだっけ? 」

< 148 / 187 >

この作品をシェア

pagetop