INFATUATOシンドローム
大和「女の子にしか見えないから」


翼「あーぁ、なるほど!納得できるわ。つーか、料理できるとかもう女子だな」


すげぇなと思いながら翼は『いただきます』と言ってサンドイッチとスープに手をつけた。


大和「いいお嫁さんになるよ」


翼「だから女じゃねぇだろ」


大和「もう璃夢ちゃんなら男でもいい!」


翼「やめろ、変な扉開くな」


大和「…………あのさ、昨日聞こうとした瞬間お前寝たから聞かなかったけど……何があったんだ?」


急に真剣な表情になった大和に翼は少し驚きながらも食べる手を止めて話し始めた。


翼「理事長言ったじゃん?魁は約束は守るタイプの有言実行系って。だから、俺にお礼がしたい気持ちがあるなら俺の願いを叶えろって言った」


大和「お礼?あぁ、絡まれた璃夢ちゃん助けたんだっけ?」


翼「そうそう。んで、タイマン張れるようになって魁より先に屋上にいたんだ」


大和「へぇータイマン場所が屋上ね〜?璃夢ちゃん喜んだだろうな」


翼「あぁ、なんかカッコイイっ!って言ってた。俺楽しみだったからホームルーム出ずに屋上で先に待ってたんだ」


大和「楽しみって、まだまだガキだね〜」


翼「うっせぇな。大体全国大会の優勝者だぞ?手合わせしたいと思うに決まってんだろ!」


タイマン張って自分が1年ナンバーワンになることはもちろんだが、全国大会優勝者と戦ってみたいと思っていたのも本音だ。
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