どきどきするのはしかたない
私は、ただ課長が好きなんだ。
…課長。課長は今、何してるんだろう。
課長の冷却期間て、私みたいに雑念が多いんじゃ無くて、きっと、何も考えないようにして見つめ直しているんだろうな。もっと言うなら、本当に私の事は今は考えていないのかも知れない。
何も連絡を取り合わないのが約束した事。冷却期間だ。喧嘩してと言うより、私が、ワーッと言って帰って来たから…。
罵り合った訳では無いけど、私は私の言葉で、男の人のプライドの部分に踏み込んで、信じられないと言ったも同然、傷つけた事は確かだ。その上、引き止めて欲しいなんて驕っていたのも確か。…自分は傷つきたくないのに、知りたい事を強く求め、大切な人の事は傷つけてしまった…。
…はぁ。こういう部分が直らなければ、私は人とつき合うのは無理なのかも知れない。それは誰ともだ…。その上、私は七草さんと…はぁぁ、…どうしよう…。
課長は私のどこを好きになってくれたのだろう。
少なくとも私よりは大人だから、駄目な部分も見逃してくれていたところはあったのかも知れない。
…聞いてみたい。会っている間に、心に波というか、変化は無かったのだろうか。
私の事…、好きだ、では無く、好きだったになっていたのでは無いのか。
心がどう思っているか、それを伝えるのは、結局、言葉が代弁するしかないんだ。
以心伝心という言葉があるけれど、何も言わなくても心が通じ合う嬉しさ、それとは、また違う、伝えて欲しい思いの伝え方…。
何から何まで、上手く言葉に出来なければ、心に何も思っていないのと同じだと思われてしまう。本当はそうじゃないとか、本当はこうなんだって、心の通りに言い切れてなんかない。
それを少しでも補うのは行動…。抱きしめたり、手をギュッと握ったりする事だろうか。