俺様室長は愛する人を閉じ込めたい～蜜愛同居～

「そうなんだ。だから次に狙われるのは千…だいちゃんらしいよ」

（危なかった……。また千堂室長って言いかけるところだったよ……）
大輔はチラっと塔子を見たが、
「なんだよ。それ」

（よかった。言いかけたの聞こえてなかったみたい……）

「一緒に仕事した時なんて大騒ぎだった。昔から、だいちゃんは大人気だったもんね」
ホッとして塔子はからかう様に大輔に言うと、チラリと目線を向けた。
「塔子もだろ？」

「え？私が人気が合ったことなんて今までないでしょ？」

「俺がいたからだろ？」

「え？」
大輔の言葉に、驚いて塔子は手を止めた。
「俺が、塔子の恋愛を邪魔してたのかもな。あの頃……悪かったな」
大輔の申し訳なさそうな顔を見て、
「なんで、だいちゃんが謝るのよ……。邪魔ってどういう事よ……」


（ 私がバカみたいに片思いしてたのが、自分に魅力がありすぎるからとでも言いたいの？！）

そんな塔子にわからないぐらいに、大輔はため息をついた。

「それから、明日早いからもう少ししたら今日は帰るな」

「……わかった」