好きです西野くん!
重い足取りで図書室についた私は、扉を開けられずにいた。
…入りたくない。
…帰りたい。
…でも、夏休みなくなるのやだ。
仕方ない!覚悟を決めて、大人しく勉強しよ!
意を決し図書室のドアを開け中に入った。
(おう坂野やっと来たか。遅いぞ)
「すいません。」
あれ?やっぱり追試勉強教えてくれるの先生なんだねー
「先生よろしくお願いしまーす!」
(いや、俺が教えるんじゃないから)
「へ?」
…俺が教えるんじゃない??
先生じゃないってと???
じゃあだれ??
(おーい西野、一度こっち来てくれるか?)
…?
…西野??
…西野って…え???
まてまて!!
いや、そんなはずない!
私の知らない別の西野君かもしれないし…
「はい。…なんすか?」
ドドン!
マジすか???
「えぇぇ!西野くんっ???」