好きです西野くん!


重い足取りで図書室についた私は、扉を開けられずにいた。


…入りたくない。



…帰りたい。



…でも、夏休みなくなるのやだ。





仕方ない!覚悟を決めて、大人しく勉強しよ!



意を決し図書室のドアを開け中に入った。




(おう坂野やっと来たか。遅いぞ)



「すいません。」

あれ?やっぱり追試勉強教えてくれるの先生なんだねー


「先生よろしくお願いしまーす!」



(いや、俺が教えるんじゃないから)



「へ?」


…俺が教えるんじゃない??
先生じゃないってと???



じゃあだれ??



(おーい西野、一度こっち来てくれるか?)


…?


…西野??


…西野って…え???


まてまて!!


いや、そんなはずない!


私の知らない別の西野君かもしれないし…



「はい。…なんすか?」



ドドン!


マジすか???


「えぇぇ!西野くんっ???」



< 131 / 173 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop