だったらあんたが堕ちてくれ

快適だった。

ひっついて、くっついて、熱を共有することのない夏はとても清々しかった。

だけど俺は知らなかった。

一人分の熱のみを蓄えた布団が、冬にはこんなに物足りないなんて。

でもそんなことも時が経ち、月日が流れるにつれ、当たり前になって。

物足りなさなんていつの間にか忘れていた。
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