ダサ倉君に焦がれたい





そんな重苦しいあたしたちの間に、



「だよねぇ。

SUがいなくなったら、俺たちお終いだね」



「俺たち、大人気なくあいつを仲間外れにしすぎた」



新しい声が聞こえた。




思わず顔を上げるあたしたち。

そんなあたしたちの前に、彼らはいた。






テレビやライブでしか見たことのない彼ら。

いつも、すばるくんや圭吾さんと同じく、はるか高いところからあたしを見下ろして、爽やかな笑みを浮かべていた。

あたしからすれば、すばるくんも圭吾さんも彼らも同じ。

かっこいいsandの一員だ。


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