イジワル副社長の溺愛にタジタジです
「蒼井、座らせていただきなさい。俺は昼を食べに行くと言ったと思うが?」


本城さんは私を見上げて、そう口にした。


「は、はい」

「あはは。そろそろ普通にしていいか?」


あれ……突然真山さんの態度が変わった。


「そうだな。昼飯がまずくなる」


さらに本城さんまで。


「えっ? あのっ……」


私は頭の中が混乱して唖然としてしまう。


「真山とは大学時代の同期なんだ。ここで会って驚いたよ」

「嘘……」

「そうなんですよ。初めてここに来たとき、済ました顔して副社長だなんて名乗るから、吹き出しそうだった」


真山さんはそのときのことを思い出したのか、おかしそうに笑っている。


「というわけ。でも一応、仕事だから。今後の売場の展開について、お願いに上がりました」


本城さんはそう口にしながらも、目は笑っている。
商談のときはいつも鋭い目をしているのに、旧友を前にしてか、ずいぶんとリラックスした様子だ。
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