イジワル副社長の溺愛にタジタジです
「あの……」


なにが起こったのか説明してくれなければわからない。
すると彼は、一番近い五階のボタンを押して私と一緒にエレベーターを降りる。


「ちょっと来い」

「はい……」


彼に着いていくと、人気のない階段にたどり着いた。


「実は、化粧品フロアの改装が予定されているんだ」


彼は私の耳に手を当て小声で言った。


「えっ!」

「声がでかい。これはまだトップシークレットだ」


本城さんは私の口をとっさに手で塞いで言った。


「どうしてそんなことを知ってるんですか?」

「だから、女が教えてくれるわけ。俺のファンなんて至る所にいる」

「はぁ……」


その色気で落としているってこと? 
本当にチャラい男だ。

でも、まぁ……ドゥシャインにとって有益すぎる情報だから、責めることもできない。

それで合点がいった。
つまり、カミラと同等の売場面積と、一番目立つ場所をドゥシャインに提供してほしいと申し出たのだ。
< 31 / 33 >

この作品をシェア

pagetop