イジワル副社長の溺愛にタジタジです
でも……口紅の限定カラーは作ることがあるので問題ないとして、発売の目処は本当についているのだろうか。


「あの、口紅の新商品の話は……」

「本当だ。開発の下のヤツらとときどき飲むんだけど、もう商品化できるだけのものを作っている」

「えっ!」


商品開発部の部長はなにも言っていなかったし、今まで進めていた商品で推そうとしていた。


「今回は開発途中で偶然いいものができたらしいんだけど、上の偉いさんは頭が固いんだ。最初の計画とは違うからと認めなかった」

「だから会議であんな強気な発言をしたんですね」


強引すぎるほど強引だった。


「インスピレーションも大切だが、なんの計算もなく突っ走っては潰れる。俺は適当なことを言っているわけじゃない、ただし、ときどき冒険もするけどな」


壁にもたれかかり余裕の笑みを浮かべる彼は、チャラ男だとわかっていてもかっこよかった。
しかも、社員たちと交流しているなんて、意外だ。
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