キミと秘密の交換恋日記
だけど、飛んだシンデレラストーリーにわたしはついて行けない。

「じゃっ、じゃあわたしがお姫様だったらみんなは何になるの?魔法使いは?王子様は?」

わたしの言葉でみんなも困惑したように顔を見合わせ始めた。

「魔法使いはやっぱりアイミンを連れてきてくれたアレイになるよな。」

ナンタカがアレイを指さしてそう言う。

「じゃあ王子はどうするんだよ。王子がいねぇと姫は足り経たねぇだろーが。」

アレイもナンタカに向かって王子の話を言い返す。

ナンタカと他の皆は顔をまた見合わせ始めた。

アレイの言葉に困っていたナンタカにフォローを入れたのはムーンだった。

「じゃあ、こういうのはどう?アイミンがおれ等の中から王子を選ぶ。そしたらアイミンも納得いくでしょう?」

最初は冗談だと思って聞いていたが、聞いているうちに段々と強制的なもののように聞こえてくる。

わたしはただ、彼らに流されるまま小さくコクッとうなずいてしまった。

「いいよ。高校生のうちにわたし、恋とかできる自信ないけど。」

なんだか、わたしが誰かと恋愛する前提の話になっているけどいいのだろうか。わたしは恋愛なんてまだしたくはないのに...。
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