キミと秘密の交換恋日記
「おかえり。あっ、可愛くなった。記念に写真撮っていい？」

アレイがわたしのヘアスタイルを見てそんなことを言う。

「いいよ。わたしもこういうの初めてだから、あとで写メ送ってくれる？」

興奮気味にそう言うと、アレイも興奮気味に『いいよ。じゃあメアド教えて？』と言って、メアドをお互い交換し合った。

メールが届くと、わたしとアレイはバドミントン部が練習している体育館へと向かった。

「ねぇ、美容部ってどんな活動してるって書いてあったの？」

アレイが美容部のパンフレットを見ていたことを思い出し聞いてみる。
アレイは考えるようにして、口を開いた。

「演劇部が学際とかで発表するときのヘアアレンジとかメイクとかやるんだって。」

「そうなんだ。」

そんなことを言って、今年の学際のことを思い出す。



わたしにとっては初めての学際だった。

その時は、Ｃクラスの優樹菜ちゃんと二人でいろんなクラスを回っていたことを思い出す。
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表紙・目次

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