キミと秘密の交換恋日記
体育館に入って、バドミントン部が練習しているスペースに行くとその様子をじっと見ていた長谷川先輩が笑って出迎えてくれる。

「さっそくだけど、二人ともジャージに着替えてきて。更衣室あそこだから。」

長谷川先輩は体育館にある男女の更衣室の方を指差してくれる。

わたしとアレイは長谷川先輩が指差した方向へ行ってジャージに着替える。



お互い着替え終わって長谷川先輩の方へ行くと、長谷川先輩は練習していた部員たちへ笛を鳴らし、練習を中断させわたしたちの紹介をする。

「今日、見学に来てくれてる子を紹介します。」

そうやって長谷川先輩はわたしたちの名前と学年を言う。

わたしたちの紹介が終わるとわたしとアレイは部員の人たちへお辞儀をした。

「二人ともバドミントンは初心者？」

長谷川先輩の言葉にわたしたちは揃ってうなずいた。

「そっか、」

長谷川先輩はそう言葉を短く切って、1年生の集団の中から一人の男の子を見た。

「じゃあ、烏丸くん。この子たちに適当でいいからハネ投げてくれる？萩原さんと四十川くんはそれを打ち返す。」
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