【完】恋愛事情


「吉原に色々言われて、かなりガツンときたわ…こんなに好きやのに。なんでそんな好きな子泣かさなあかんのか、…ほんまにごめん…」



「ううん…あたしも、いっぱい悪い所あったし。裕だけの、せいじゃないよ…でも…あの…」



「…はな、この際やから。なんでも言うて?もう、隠し事は、お互いなしにしよ?」



「う、ん…あの…怒らないで、聞いてくれる?あたしね…?昨日、聞いちゃったんだ…その…部室で、裕と圭吾が話してたこと…」



「…!あ、あれか…そんで、オレははなのこと傷付けてしもうたんやな。かんにんな…オレな、はなからはそりゃあもう、仰山色んなもん貰ってんねん。愛しさとか優しさとか色々。
そやし、はなからの言葉なんかいらんて思うてた。そこまで欲張ったら、バチが当たるって思うててん。…ほんまに、ほんまに、かんにんな?」


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