空の色をおしえて






「俺は……美咲が好きだ」







せっかく止まっていたはずの涙が、高まる感情と共に、また、溢れた。

答えになっていないその答え。
ずっとわたしが欲しかった言葉だけど、でも、違った。


わたしは結局、何も分かってなんていなかったんだ。



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