空の色をおしえて






「俺は夢を諦めない。だから美咲も、諦めちゃ駄目だ」


突然、力を込めたはっきりとした口調で秋人は言った。

まるで、だから仕方がないんだと言っているかのような横顔。

その迷いのない瞳で、遥か彼方に広がる漆黒の闇を見つめた。




あなたが見つめるその先には、いったい何が見えているのだろう。

わたしにはきっと、永遠に分かる時はこない。



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