空の色をおしえて




突然、全身から力が抜ける感覚になった。
わたしはそのままそこに、ぱったりと倒れた。

昼間の太陽の熱がまだ残る砂から、じわっと背中に熱さが伝わってくる。



「帰りたくないな……」




「いいんじゃねぇの。連絡はしとけよ」



「……軽いわね」






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