空の色をおしえて
重苦しい考えを洗い流したい気持ちになり、シャワーを浴びてから自室に戻る。
廊下からリビングの方向に目をやると、電気はもう消えているようだった。
母さん、もう寝たのかな。
いつものことだけど、きっと嫌な思いさせたよね、ごめんね。
傷つけたいわけじゃない。
だけど今は、どうしたらいいのかまったく分からない。
戻ることも進むことも出来ない迷路に迷い混んだわたしは、周りの人を巻き込みながら、ただひたすらに堕ちていく。
何もかもどうでもいいような憂鬱な気分を抱えたまま、また気だるい体をベッドに滑り込ませた。