素直になるのはキミにだけ
_ピーッ!!
あたしたちの気持ちなんか関係なく、試合終了のホイッスルは鳴らされる。
「終わっ…た…?」
終わってしまった。
……先輩たちの、最後の夏が……
キャーと大歓声の上がる桜坂側の観客席。
泣きながら抱き合う生徒、部員……
その声が、あたしたちに容赦なく “ 負け ” という現実を突きつける。
茉夏とつないでいた右手からは力が抜け、左手の手のひらからは血が出ている。
爪痕……あたし、そんなに強くこぶしを握ってたの…?
「……」
……でも、痛みは感じなかった。
あたしたちの気持ちなんか関係なく、試合終了のホイッスルは鳴らされる。
「終わっ…た…?」
終わってしまった。
……先輩たちの、最後の夏が……
キャーと大歓声の上がる桜坂側の観客席。
泣きながら抱き合う生徒、部員……
その声が、あたしたちに容赦なく “ 負け ” という現実を突きつける。
茉夏とつないでいた右手からは力が抜け、左手の手のひらからは血が出ている。
爪痕……あたし、そんなに強くこぶしを握ってたの…?
「……」
……でも、痛みは感じなかった。