浅葱色の忍
「烝華!!!」


恵が、お恵ちゃんになって駆け込んできた

幼なじみというより、家族のように
俺よりも薫と一緒にいたんだ


「うわぁーーー!!!」



叫び泣く恵が、可哀想で…



「烝-!!うわぁ!!!」



恵を抱きしめてやる



「あんた!!妹が亡くなったのに
涙も流さないなんて!!」



バシンッ




なんでやねん…




「だって…」




勇と恵が、あんまり豪快に泣くから
すっかり引っこんだっていうか…



「やりたいことは、全部したんだし
烝華は、幸せだったんじゃないか?
いつまでも泣いてると烝華が
成仏できないような気がする!」



薫は、孝明天皇に最期まで仕えた


心配してた恵も、慶喜に頼んだ


俺の事も、助けてくれて





ホンマ、自慢の従兄弟や




薫… おおきに






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