浅葱色の忍

土方歳三

山崎の様子が気になり
吉村と一緒に、かっちゃんと山崎
2人分の夕餉を運ぶ


「よぉ 起きてていいのか?」


「もうええねんけど…」


チラッとかっちゃんを見る



「無理はいかん!」


「コレや」



過保護にされてんだな


「局長の布団使ってんの
めっちゃ気が引けるねん
食べたら部屋帰るわ」


「部屋戻っても、どーせ布団で寝ねえんだろ
後でお前の布団持ってきてやるよ」


「え!!!」


「かっちゃんに監視して貰ってたら
俺も安心だからな!」


「や!あかんて!!!」



そんなに慌てなくても…


「クスクス 山崎君、歳のいう通り!
今夜は、ゆっくり寝るようにね!」


「散々寝てんねや!寝れるかいな!」


「山崎 よかったな!」


「何がや!!」


吉村が、山崎をからかってニヤニヤ

かっちゃんも嬉しそうだし


?????




「お前が体調崩すとか珍しいからよ
皆も心配してんだぞ
用心して早く治せ!いいな!」


「……はい」




俯く山崎をかっちゃんと吉村が笑う




なんだよ!
俺だけ、のけ者か?



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