浅葱色の忍
斎藤から御陵衛士を脱したいと連絡があり

計画していた手はず通り
山崎と吉村に連れ出して貰った
 

「副長 斎藤を三浦邸に隠してきました
〝伊東が、新選組局長の暗殺を計画している様子〟と、斎藤から言付かりました」


「なに!? くっそっ 伊東さん…」


「副長 斎藤が言うには、藤堂はこの件
知らされてなかったようです
どうやら、伊東との仲も良くないようで」


「……連れ戻したいってか?」


「はい…… 藤堂は、伊東の思想には
同意してません
志は、新選組の頃から変わっておりません」


「山崎… あいつと会ったんだな」


「一緒に連れ出そうと思って…」


「お前なぁ… また、勝手に…」


「藤堂さんにも言われました
確実に仕事しなよって
藤堂さんに言われたないねんけど…」


山崎が口を尖らせた



何かと真っ先に、安全も確認せず
飛び込んで行く平助に、説教されたとあれば、さすがに利くらしい


「お前らには、肝冷やすよ
吉村が真似しねえことを願うよ ったく…」


「すみません…
俺も、同意して藤堂さんとこ行きました」


「……吉村
山崎が、勝手なことするときは、止めろ!
いいか!?と、め、ろ!!」


「はい! なるべく」


「はぁ~ もういい下がれ」




どうするかなぁ… 伊東さん

かっちゃんに手を出す前にこちらが…
いや、向こうもなかなかの手練れ
大変な戦いになる


なるべく被害のない方法を考えよう


かっちゃんが賛成するような…


良い方法…









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