浅葱色の忍
昼に監察方を集めた

山崎と話し合って決めた
二人一組体制を発表する為


俺が組割りを発表すると予想外に
尾形が異を唱えた



「山崎とは組みたくありません」




珍しい…つーか、尾形が山崎を拒否???




「副長 尾形には、大石をお願いします」



大石は、監察方にしたばかり
教育係には、尾形は適任だと思うが…



「わかった 以上だ
山崎 残れ」




皆が、俺の部屋を出てから


「尾形と喧嘩でもしたのか?」


「……すみません…こんな時に…」


「全くだ」




まだ、局長暗殺の事は、幹部にも秘密

考えることが多すぎなのに…


「なるべく早く仲直りしろよ」


「はい」







・  ・  ・







「藤堂さんに会いに行ってきます」


その夜、ニコリと言いに来た


「おめぇ… いつも俺の話を聞いてるか?」


「聞いてます
だから、許可を貰いに来たんです」


しかも、ひとりでか?

深くため息をつき


山崎を見る



「今、連れ出すのは無理だ
そもそも入れるのかよ!?
斎藤が脱けて、警備も強化してんだろ」


「あれくらいの警備なら余裕です
それに、連れ出すんじゃなくて
会いに行くんです」


「はぁ~ なんで今日なんだよ…」


「会いたくなったんです」


日ごろ、大した我が儘もなく
良く働いてくれるが


突拍子もない行動をする


「二刻以内に戻ってこい」


「そんなにええの?おおきに!
ほな、行ってくるわ!」




もっと短くて良かったのかよ…


失敗した…
















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