浅葱色の忍

山崎烝

勇ばかり狙ってる


屋根から降り

勇に向かう敵を倒していく



どうせ、怒られるなら

勇を守って怒られたい




「馬鹿野郎!!!出てくるなって!!!」




副長の声を無視した


敵を全員倒し終えた時
 


「表立つなと言っただろ!
お前は、忍なんだ!!!」



副長を睨み返し



「主を守って何が悪い
俺の主は、近藤局長だ」


しばらく睨み合い



「そうだったな」



意外にも副長が先に折れた



「出過ぎた真似をしました
すみませんでした」



俺も詫びた





「山崎君 私は、守られる立場ではない
守る為にこの新選組の局長でいる
今回は、助かった
山崎君の判断が早かったから
怪我もせずにすんだ
だが、私のせいで君が怪我などしたら
私は、局長ではいられない
加勢は感謝するが、私を守る必要はない」



主の為に、命をかけることは
当たり前だと思っていた









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