浅葱色の忍
籠に戻る前にあたりを見る



「随分減ったのだな」


「あの小僧が来なかったら、全滅していたやもしれませぬ」


「小僧ではない、ショウだ」


「はい…」



梅沢が驚いた顔をした後




「何者か、調べますか?」



「いや… また、会える気がする」




ニコリと笑った梅沢の顔は、優しく

俺を安心させてくれた




本当は、わかっているんだ





自由に出回れない俺が
ショウと会うことは、難しい





もう、会えないかもしれないと











「会えると良いですね」




「そうだな」















どんなカタチでもいい







ショウをそばに置けたら、楽しいだろうな
















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