浅葱色の忍
迷いながらも

烝華を抱き迎えた朝 



目を開けると



俺の腕の中に烝華がいて
すやすやと寝息をたてていた



その寝顔の幼さに年上だということを
忘れそうになる


こんなに愛おしく思う存在は、他にない


ギュッと抱きしめると


「う゛ー」


苦しむ声をあげ、目を覚ました


「わっ!ごめん!寝坊した!」


勘違いして暴れる烝華が可笑しくて


もう一度

抱きしめた







  
それから、遠慮なく抱いた






「烝華は、わかりやすい
慶喜様と契れて嬉しかったのでしょうね」




梅沢には、烝華はわかりやすいらしい


嬉しそうだったか???



普通だったような…








「慶喜様への恋心が実り、幸せそうです」








まわりにそう振る舞っているだけでは?






















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