浅葱色の忍
そんな美賀子と俺を見つけた

慶喜が、梅沢と平岡まで連れて来た



「慶喜様!ここにお子がいるのですよ!」



自分の事のようにはしゃぐ美賀子

慶喜もお腹に耳をつけた


え?



「お!動いた!」


「まあ!お父上がわかるのですね!!」



仲むつまじい2人の玩具気分になった




「すみません! お疲れになりましたか?」


「……少し」


「お部屋に戻りましょう」



梅沢に連れられて、部屋に戻った



「大丈夫ですか?」


「はい」


「烝華…慶喜様は、とても喜んでおいでだ
お前は、なんでそんなにつらそうなんだ?」


「つらくないですよ
大丈夫です」









医師からも



「母が気鬱にしていると、子に伝わります」


なんて言われた








それから、3日ほど


ぼーっと空を見ていた





おかんの事を思い出しながら



あの人、アホみたいに明るかったなぁ















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