浅葱色の忍

烝の裏切り

春になり


阿部が亡くなっていた事を知った






体調が悪いとは言っていたが…













「なんで…皆、先逝くねん…」







屋敷を抜けて墓参りして
ひとり木の上でぼおーっとする日々


近頃



梅沢と平岡は、俺を側室に戻そうと必死だ





世継ぎが必要なのはわかる






でも… 






忍でいたい





正直、平和ぼけしてて
忍だってことも忘れそうだけど




「おーい!なんかみえるのか???」




下を見ると
興味津々に俺を見上げる男


???



誰やねん




「別に」




ぶっきらぼうに返すと




「はぁ!?そんな高く登ってて何も?」


苛立つ男を無視する



「誰にも言わねえから!
何が見えるのか教えろよ!!」



勿体ぶっているわけやない

ホンマに何も見えへんもん



「気になるなら見にくれば?」



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