君に光を
それから杏奈と健が別れたと噂になった。
美男美女カップルだったから噂になるのは当たり前だ。

部活に行くと杏奈は来ていなかった。すぐに仮病だとわかった。
しょうがないからプリンでも買って行ってやるか。


杏奈の家についた。部屋に入るのはいつぶりだろう。
予想通り泣き過ぎたのか目が腫れてひどい。
プリンを渡したら元気そうだし安心だ。


俺はもう迷わない。杏奈を守る。同じような思いは絶対にさせない。



次の日杏奈は部活にきた。どこか上の空だったけど思っていたよりも元気だった。
これから少しずつ元気を取り戻してくれればいい。




俺はそれから告白されても断るようになった。そして頻繁に杏奈の部屋に遊びに行くようになった。


冬休みになって部活が終わればそのまま杏奈の部屋に遊びにいったり、部活帰りに蒼と菜々も連れて4人で遊びに行ったりした。

冬休みが終わる頃には杏奈も何もなかったかのよーに吹っ切れた雰囲気だった。


冬休みが終わると岡田と健は付き合っていた。
杏奈は同じクラスが辛いのか休み時間のたびに俺らのクラスに菜々と遊びにくるようになった。
そして、杏奈は色んな人から呼び出されて告白されるようにもなった。
みんな振ってるみたいだけど。



そして2年になった。クラスは4人一緒。
健や岡田と離れて今のクラスはなかなかいいクラスだと思う。
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