black×cherry ☆番外編追加しました
おじさまが来るのを待つ間、黒崎さんは、今回の事件について私に説明してくれた。

「気になってるだろうから」と、まずは馬場さんのことから話しだす。

「おまえの電話受けた後、すぐ事故渋滞にはまったらしい。本人は無傷で、遅れるって連絡入れたみたいだけど」

「そうだったんですか・・・」


(よかった・・・なにかあったとは思っていたから・・・)


スマホを取り出し、着信履歴の確認をした。

確かに、馬場さんからの不在着信とメールがきていた。

悠翔さんから逃れようとした際、派手に落としてしまったスマホだけれど、カバーに守られ、画面も割れず、機能も問題なさそうだった。

「・・・」


(今更言っても仕方ないけど・・・私が電話に出ていれば・・・)


悠翔さんには、会わずに済んだかもしれない。

馬場さんのことだから、自分のせいで私が襲われそうになったって、責任を感じているかもしれない。

ママからも、メールチェックはこまめにする様言われていたのに。

もうどうしようもないことだけど、私は自分の不甲斐なさに落ち込んだ。

「貴見のことは、本部長から何も聞いてないって言ってたろ。多分、下手におまえに情報入れて、不安にさせたくないとか・・・あの人なりになんかあるんだろうと思ったから。オレも言わなかったけど」

悠翔さんは、2か月前に刑務所を出たそうだった。

そして、以前とは違うお店で、またホストとして働いていた。

最初は真面目に働きだしたようだけど、以前と違って顧客はつかず、途中から先輩ホストのお客さんを横取りしたりと、店で何度も揉め事を起こしてしまったようだった。
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