black×cherry ☆番外編追加しました
けれど、即座に伸びた黒崎さんの右手の拳に、男はよろけて倒れ込む。
「ぐ・・・っ!」
苦しそうな男の声。
けれど左腕が痛むのだろう、黒崎さんもつらそうだった。
「・・・もう無駄だ。やめとけ」
「う・・・うるせえ、邪魔っ、邪魔すんな・・・!!」
憎悪に満ちた表情で、男がなんとか立ち上がる。
そして滑り落ちたナイフを拾い、再びパパをじっと見据えた。
(・・・パパ!)
叫びながら、男がパパに突進していく。
けれどまた、パパの前には黒崎さんが立ちはだかった。
その、スーツの袖口から伸びた左手からは、血が滴り落ちていく。
(・・・っ!)
咄嗟だった。
これ以上、ケガを負ってしまったら。
黒崎さんを守りたい。
そしてもちろん、パパのことも守りたかった。
「や、やめてください・・・っ!」
声をあげ、両手を広げ、私はナイフを持った男の前に飛び出した。
怖さなんてものはなく、ただただ、黒崎さんと、パパのことを守りたかった。
「・・・っ!馬鹿、なにしてんだ・・・!」
黒崎さんの叱責が飛び、「どいてろ!」と腕をつかまれた。
けれど私は「嫌です!」と言って、頑としてその場を動かなかった。
「さ、咲良・・・!」
「咲良っ」
ママやパパの、悲鳴のような叫び声。
それは聞こえているけれど、今は私に届かない。
「な・・・っ、今度はなんだ!誰だてめえ・・・っ」
じっと睨まれナイフを向けられ、今になって恐怖を感じた。
けれど絶対、私はここを動かない。
「は・・・羽鳥咲良です。羽鳥和馬の娘です」
「娘?・・・娘は今は関係ないっ!」
「ぐ・・・っ!」
苦しそうな男の声。
けれど左腕が痛むのだろう、黒崎さんもつらそうだった。
「・・・もう無駄だ。やめとけ」
「う・・・うるせえ、邪魔っ、邪魔すんな・・・!!」
憎悪に満ちた表情で、男がなんとか立ち上がる。
そして滑り落ちたナイフを拾い、再びパパをじっと見据えた。
(・・・パパ!)
叫びながら、男がパパに突進していく。
けれどまた、パパの前には黒崎さんが立ちはだかった。
その、スーツの袖口から伸びた左手からは、血が滴り落ちていく。
(・・・っ!)
咄嗟だった。
これ以上、ケガを負ってしまったら。
黒崎さんを守りたい。
そしてもちろん、パパのことも守りたかった。
「や、やめてください・・・っ!」
声をあげ、両手を広げ、私はナイフを持った男の前に飛び出した。
怖さなんてものはなく、ただただ、黒崎さんと、パパのことを守りたかった。
「・・・っ!馬鹿、なにしてんだ・・・!」
黒崎さんの叱責が飛び、「どいてろ!」と腕をつかまれた。
けれど私は「嫌です!」と言って、頑としてその場を動かなかった。
「さ、咲良・・・!」
「咲良っ」
ママやパパの、悲鳴のような叫び声。
それは聞こえているけれど、今は私に届かない。
「な・・・っ、今度はなんだ!誰だてめえ・・・っ」
じっと睨まれナイフを向けられ、今になって恐怖を感じた。
けれど絶対、私はここを動かない。
「は・・・羽鳥咲良です。羽鳥和馬の娘です」
「娘?・・・娘は今は関係ないっ!」