black×cherry ☆番外編追加しました
エンドロールが全て終わると、会場がパッと明るくなった。

退場を促すアナウンスが流れ始めてしまったので、私はさすがに、黒崎さんを起こすことにした。

「黒崎さん」

二の腕あたりを、トントン、と軽くつついた。

・・・無反応。

もう一度、さっきより少し強めにポンポン、と腕をたたくと、黒崎さんは「んー」と寝言のような声を出し、身体を少し動かした。

「終わりましたよ、映画」

「・・・んー・・・・・・」

「黒崎さん。映画、終わりました」

「・・・、・・・っ!?」

突然、がばっと起き上がる。

そして、周りをぱっと見渡すと、目を見開いて大きな右手で口を押さえた。

「・・・・・・。悪い、寝てたのか」

「はい。ごめんなさい、起こすかどうか迷ったんですけど」

「・・・いや・・・おまえが謝ることじゃねえ・・・」

黒崎さんのショックは、だいぶ大きいようだった。

しまった、という顔をして、うなだれるように額をおさえた。


(そんなにショックだったのかな・・・)


「あの、私の説明でよかったら、後であらすじお話します」

「・・・大丈夫。映画はどうでもいんだけど」

「はい?」

「・・・まあ、とりあえず出よう」

スタッフの女性が場内の掃除を始めたので、私たちは、急いで外へと飛び出した。











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