black×cherry ☆番外編追加しました
「悪かったな、映画」

その後入ったフルーツパーラー。

白い丸テーブルを前に、左隣に座る黒崎さんは、そう言ってまた私に謝る。

そんなに、気にしなくてもいいのにな・・・。

「いえ、本当に気にしないでください。えっと・・・おもしろくなかったですか?」

「いや、結構おもしろかったけど。眠気に勝てなかった」

こんなに落ち込んでいる黒崎さんは初めてだった。

いつもと違うその様子に、私はちょっとキュンとする。

「元気出してください。疲れてるんだろうなって思って私も起こさなかったので・・・」

「・・・」

話していると、私の注文したフルーツパフェと、黒崎さんの頼んだコーヒーが運ばれてきた。

ここのお店も久しぶり。

昔はよく、パパとママと一緒に来たんだ。

たくさんのフルーツがのったパフェを、私は懐かしい思いで食べた。

「黒崎さんは、コーヒーだけでいいんですか?」

「ああ。甘いもの苦手だし」

「あっ・・・そうですよね・・・」


(フルーツパーラーなんて、甘いものしかないもんね・・・)


「ごめんなさい、私の好きなお店にしちゃって」

「は?・・・いや、オレもいいって頷いたんだし。コーヒーあれば十分だし」

「・・・そうですか・・・」

映画もお茶も、私に合わせてもらってしまった。

黒崎さんは、もっと、違うところがよかったかな・・・。

考えていると、黒崎さんは、悩むように口を開いた。
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