black×cherry ☆番外編追加しました
怒られてしまった。

ジロリと睨まれたけど、その表情は照れ隠しのような感じもあって、怖いより、私はキュンとしてしまう。

「おまえは、オレのこと買いかぶりすぎだ」

「・・・そんなことないです」

「盲目的になってるだろ。・・・ていうか、まあ、趣味が悪いのは知ってるけど」

そう言うと、黒崎さんは気持ちを落ち着かせるようにコーヒーをひと口飲んだ。

私はメロンを味わいながら、素直な気持ちを口にした。

「黒崎さん、素敵なのに」

「・・・っ、はあ!?」

「佐和子おばさまも言ってましたし・・・私の趣味の問題ではないですよ」

「・・・。あの人もまた、特殊な趣味っぽいけどな・・・」

遠い目をする黒崎さん。

本当に素敵だし、かっこいいって思うのに。

自分ではわからないのかな。

「・・・まあいい。いずれにしろ、趣味が悪くてよかったし」

「だ、だから。悪くないです・・・」

小さな声で反論すると、黒崎さんは、しばらくじーっと私を見つめた。

そして突然、私の髪をさらりと撫でた。


(!)


「髪も、母親に巻いてもらったのか」

「は、はい」

「・・・ふうん。似合ってるな。かわいい」

「・・・っ!?」


(か、かわいい・・・!?)


「こんなところでそういうことを言うな」って、さっき自分で言ったのに。

同じようなことを言っているって、そういう自覚はないのだろうか。


(な、ないのかな。恥ずかしそうな時は照れてるし・・・今は、多分わかっていないんだ)


のぼせた頭で、どうしようかと思っていると、黒崎さんはとどめのようにさらに言う。
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