black×cherry ☆番外編追加しました
中央には、白いクロスのかかった4人掛けのテーブル席。

その真ん中には小さな花がちょこんと飾られていた。

「ステキな部屋ですね」

「ねえ。やるじゃない昭一さん」

私と佐和子おばさまは、隣り合わせに下座に当たる席に座った。

しばらくの間、二人で話をしていると、個室のドアをノックする音。

「はい」と返事をすると同時に、木製のドアが開かれた。

そして。

「咲良ーーっ!!!」

部屋に入ってきた昭一おじさまが、即座に私に駆け寄った。

座ったまま抱きしめられて、何度も頭を撫でられた。

「元気だったか!!」

「は、はい。おじさまも、お元気そうで・・・」

「いや、ここのところ咲良に会えないから元気じゃなかったんだぞ。だけど、会えて元気になったぞ!!」

「は、はい・・・」

久々の愛情表現に私はちょっと引くけれど、おじさまは相変わらずに、満面の笑みで喜びを表現してくれる。

「やー、佐和子さんもありがとう。声をかけてくれてなあ。佐和子さんが連れ出してくれないと、なかなか会える機会もなくて」

「そうねえ。お母さまも桃子さんも、咲良に一段と厳しくなっちゃったから。こんな機会でもないと、コンサート前だし出かけられないよね」

「そうだな・・・。桃子が厳しい母親になるなんて思いもよらなかったけど。羽鳥家の嫁なら仕方ないのか。俺も連れ出せたらいいんだけどなあ・・・羽鳥のばあさん怖いからな」
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