black×cherry ☆番外編追加しました
(あっ・・・!)


「いらっしゃーい!」

黒崎さん係の女の子たちは、きゃあきゃあと楽しそうに私たちを迎えてくれた。

それに反し、部屋の隅では、マサキくんになった黒崎さんがすごいオーラで立っていた。

不機嫌全開。

女の子たちに逆らえなかったのか、黒崎さんは私と同様、言われるがままになっていたよう。

目が合うと、瞬殺しそうな目でジロリときつく睨まれた。


(お、怒ってる・・・!)


グレーのズボンに白いシャツ、えんじ色のネクタイをゆるりと締めた制服スタイル。

髪には、ワックスをつけたのだろうか、無造作に毛先を遊ばせて、今風な雰囲気におしゃれにセットされていた。


(・・・でも、意外とちょっとかっこいい・・・)


もちろん優等生には見えなくて、だいぶ留年してしまった高校生のようだった。

だけど意外と似合っている。

そんな思いで、ぽーっと私が見ていると。

「・・・何見てんだ・・・。笑うんじゃねえぞ・・・」

低い声ですごまれた。

私ははっとして、慌ててうんうん頷いた。

見惚れていたとは、絶対に、逆に言えない。

「おまえも。なんて格好してるんだ・・・」

細めた目で睨まれて、身体を小さく縮こめた。

私だって、着たくて着た・・・つけたくてつけたものじゃない。

「小学生か」

「ち・・・違いますよ!!」

これまでにないくらい、全力で反抗をした。

けれど黒崎さんは、ふん、と鼻を鳴らす感じで、私の言葉に無視をした。


(子どもとか小学生とか・・・本当に失礼なんだから!)


さすがにむっとしていると、mikachansの女の子たちが、場をとりなすように私たちの間に入ってきた。

「お互いに照れない照れない!お二人とも、すっごく似合ってますからね!」

「うん、ほんとほんと!かわいいしかっこいいですよ~!!」

お世辞とわかっていながらも、笑顔を向けられ、つられて私も少し笑った。

けれど黒崎さんの不機嫌顔の不機嫌オーラは、ずっと変わらないままだった。










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