婚約指環は手錠の代わり!?
「は、はぁ……」
心の声を読まれたのかと一瞬焦った。
新橋さんは話しながらもてきぱきと給湯器のスイッチを入れ、電気ポットに水を入れてセットしていく。
「私も元は三課だし、武本さんと折り合い悪くて飛び出した口だし?
……あ、豆は一袋、水はこのカップに一杯ね」
「……はい」
サーバーにざばざばと水を入れながら、話は続く。
「海瀬くんがちゃんとやればいいんだろうけど、あいつ、こういうのめんどくさがる方だし。
三課に配属されたのは、運が悪かったと思って諦めなさい」
「えっと……」
諦めろって云われてもなー。
「あとは洗い物して、海瀬くんにコーヒー出したら終わりだから。
あ、ブラックでね。
……覚えた?」
「あっ、はい!
ありがとうございました!」
タオルで手を拭いて振り向き、にっこりと笑った新橋さんに慌ててしまった。
心の声を読まれたのかと一瞬焦った。
新橋さんは話しながらもてきぱきと給湯器のスイッチを入れ、電気ポットに水を入れてセットしていく。
「私も元は三課だし、武本さんと折り合い悪くて飛び出した口だし?
……あ、豆は一袋、水はこのカップに一杯ね」
「……はい」
サーバーにざばざばと水を入れながら、話は続く。
「海瀬くんがちゃんとやればいいんだろうけど、あいつ、こういうのめんどくさがる方だし。
三課に配属されたのは、運が悪かったと思って諦めなさい」
「えっと……」
諦めろって云われてもなー。
「あとは洗い物して、海瀬くんにコーヒー出したら終わりだから。
あ、ブラックでね。
……覚えた?」
「あっ、はい!
ありがとうございました!」
タオルで手を拭いて振り向き、にっこりと笑った新橋さんに慌ててしまった。