婚約指環は手錠の代わり!?
「そういえば朱璃って、飲めったけ」

「あー、うん」

海瀬課長には飲むなって止められている。
でも、あのときはグラス三杯も一気に飲んだからだし、きっと。

おそるおそるグラスに口を付ける。
甘いカクテルはあまりお酒だとは思えなくて、飲みやすかった。

「おいしい」

「へー、よかったね」

にかっと涼太が笑って私も笑い返す。
いつもの誰かさんの、皮肉な笑いとは大違い。

適当に頼んだ、ピザやアヒージョをつまみながら仕事の話。

一課はエリートなので、だいぶきついみたい。
そんなところで前は係長してたんだから、海瀬課長ってやっぱりすごいんだな。

涼太と話してる最中、携帯が何度もメッセージや着信を告げていたが、画面を確認したら海瀬課長からだったから無視。
既読にすらしない。

「あかりー?」

「んー?」
< 102 / 136 >

この作品をシェア

pagetop