婚約指環は手錠の代わり!?
「別に。
友達と飲みにいくだけで、悪いことはしてないですし。
それに、私は海瀬課長の彼女ではないので」

八つ当たりなのはわかっているが、イラッとしてトゲトゲと話してしまう。

「俺、知らないよ」

「お疲れさまでした!
お先に失礼します!」

完全に逆ギレ状態で、涼太と一緒に会社をでる。

「いいのかよ、さっきの」

「いいの!」

なんでみんな、海瀬課長の顔色窺うことばっかり云うんだろ。
海瀬課長が私は彼女じゃないって云ったんだ。
なら、なにしようと私の勝手。


「うん。
じゃあ、おつかれー」

「……お疲れ」

涼太はおしゃれな、居酒屋風のイタリアンに連れてきてくれた。
目の前に運ばれてきた薄く赤い、ぱちぱちと泡を立てている飲み物に躊躇した。
< 101 / 136 >

この作品をシェア

pagetop